第6回 :Donkervoort No Compromise
Category: クルマ
私には、ディープなクルマの世界、中でも小規模コンストラクター製マシンについての知識はほとんどないから、ドンカーブートってのは、てっきり英国製のクルマだと思っていた。そう誤解させたのは、ロータス・セブンの後継機種だと思っていたから…。まあ、その程度のことは私でも知っていたというわけだ。
この本を読んで初めて、ヨープ・ドンカーフートというのがドンカーブートの設計者の名前であることと、彼が技術者としてどのような経歴の持ち主なのかを知った。まさに書名の“No Compromise”(妥協なし)を地で行くような男である。
後半の1/3ほどは、ドンカーブート・オーナーへのインタビューで構成されており、それぞれのオーナーを通じて、現在のドンカーブートの魅力を解き明かしている。巻末にはスーパー・セブン1.6、S8/D8シリーズ、D10、そしてD20、J25に至る各モデルの詳細諸元表も付属しており、これ1冊で現在のドンカーブートを知り、眺め、楽しむことのできるユニークなオフィシャルブックである。
競技用車両やキットカーという“逃げ”を潔しとせず、大陸ヨーロッパの厳格な安全基準に果敢に立ち向かい、それを満たしたあたりにも、同じ土俵で戦って初めて独自性が評価される…という技術者としてのプライドが感じられ、称賛するとともに、うらやましくもある。
No Compromise
ハードカバー/H250×W250/カラー/英・蘭語併記/130p
税込価格 19,950円 (本体価格 19,000円)