05/04: ポルシェレーシングカーの系譜
Category: クルマレース
ポルシェレーシングカーのスターの筆頭といえば917でしょう。
退役40年にもなろうかというにもかかわらず
昨年は917の本が花盛りでした。
一体なぜ?と思っていたらこのDVDを見て疑問は氷解、
理由はグッドウッド・フェスティバルでした。
'09のフェスティバルは同車を大々的にフィーチャー。
事前にグッドウッドでのフィーチャーが決まれば
それを目指してのレストアプロジェクトが同時多発的に発生、
それを元にした企画の数々が相次いだ出版の理由のようです。
そしてポルシェレースカーのスター、一方の双璧がグループC、956でしょう。
加えてこの2大スターをつなぐ橋渡しといえるのが936です。
この936、当時既にレーシングカーの主流は
モノコック構造だったのに反し
チューブラースペースフレームという旧来の構造なのは
ベース車を917と同じくするからなのです。
そのベースとなったのが908です。
917と同時代をそのアシストとして走り
大排気量車が締め出された'70年代もサーキットに残り
F1エンジンのライバルたちと戦い
ターボを得ることによってなお一線級にとどまった歴戦の兵です
このターボチャージド908(908/4)が936の直接の母体となりました。
近代ポルシェレーシングカーの系譜はモノコックの904にはじまり
スペースフレーム車となるのは後継車906ですが
両車には同社のお家の事情を反映した部分が多々あり
そういう意味で「純粋な」スペースフレームレーサーの元祖としては910が云々
と細かい話があるのですが、ここでは割愛(笑)
加えて917は
ポルシェスペースフレームレーサーとしては
究極だけに、ある意味「傍系」、
と考えればその「本流」は908となるのです。
そしてその908から936(そして956)へ至る流れの中にも
非常に細かい話があり
これを分かり易く説き明かしてくれたのが、近着の
数々の洋書、あるいはレースリポートから得られる断片的情報を整理し
日本語でまとめてくれた編者の
知識、取材、そして出版するその努力には感服致しました。
無条件でおすすめです。
東京店 T.K.
退役40年にもなろうかというにもかかわらず
昨年は917の本が花盛りでした。
一体なぜ?と思っていたらこのDVDを見て疑問は氷解、
理由はグッドウッド・フェスティバルでした。
'09のフェスティバルは同車を大々的にフィーチャー。
事前にグッドウッドでのフィーチャーが決まれば
それを目指してのレストアプロジェクトが同時多発的に発生、
それを元にした企画の数々が相次いだ出版の理由のようです。
そしてポルシェレースカーのスター、一方の双璧がグループC、956でしょう。
加えてこの2大スターをつなぐ橋渡しといえるのが936です。
この936、当時既にレーシングカーの主流は
モノコック構造だったのに反し
チューブラースペースフレームという旧来の構造なのは
ベース車を917と同じくするからなのです。
そのベースとなったのが908です。
917と同時代をそのアシストとして走り
大排気量車が締め出された'70年代もサーキットに残り
F1エンジンのライバルたちと戦い
ターボを得ることによってなお一線級にとどまった歴戦の兵です
このターボチャージド908(908/4)が936の直接の母体となりました。
近代ポルシェレーシングカーの系譜はモノコックの904にはじまり
スペースフレーム車となるのは後継車906ですが
両車には同社のお家の事情を反映した部分が多々あり
そういう意味で「純粋な」スペースフレームレーサーの元祖としては910が云々
と細かい話があるのですが、ここでは割愛(笑)
加えて917は
ポルシェスペースフレームレーサーとしては
究極だけに、ある意味「傍系」、
と考えればその「本流」は908となるのです。
そしてその908から936(そして956)へ至る流れの中にも
非常に細かい話があり
これを分かり易く説き明かしてくれたのが、近着の
数々の洋書、あるいはレースリポートから得られる断片的情報を整理し
日本語でまとめてくれた編者の
知識、取材、そして出版するその努力には感服致しました。
無条件でおすすめです。
東京店 T.K.