つい先日Buellのホームページ上で、ハーレー・ダビッドソンからのエンジン供給停止を理由に同社全モデルの生産打ち切りが伝えられました。
これによりハーレーの社内ブランドとしてのBuellは2009年10月をもってひとまず終了となります。

ハーレーは同時にMVアグスタも手放し、スーパースポーツからは完全に撤退というカタチになります。この決定がハーレー社にとって良いことなのかどうか今は判りませんが、Buellのマシン開発のフィード・バックが、近年のハーレーの性能、信頼性の向上に大きく貢献したことはよく知られるところです。

日本におけるBuellの快進撃は1996年のS1ライトニングの登場に始まると言って良いでしょう。とにかくその衝撃的なスタイルはそれまでのオートバイの常識を覆すものでした。エンジンの真下に位置するサスペンションと乗用車のように無骨なマフラー、大きく横に張り出した巨大なエアクリーナーボックス、250�嬖造猟競轡隋璽函Ε曠ぁ璽襯戞璽后△修靴討修里垢戮討�マスの集中化、ハンドリング、パフォーマンスの向上といった、速く、愉しく走るための必然の結果であることが、見た目だけではない凄みを生み出していました。

その後X1、XBへと進化、メインフレームやスイング・アームをガソリン、オイルタンクとして使用しての更なるマスの集中化、大径ブレーキ・ローターをホイール・リムに装着してのバネ下荷重軽減など、奇抜なアイデアでそのコンセプトをさらに推し進めたモデルを発表して我々を驚かせてきました。
はたしてBuellはこのまま終わってしまうのか？それはあまりにも寂しい話です。
今後もエリック・ビューエル氏にはその独創的なマシン創りを続けてもらい、いつの日かまったく新しいBuellを見せて欲しいと思います。
個人的にはHondaやDucatiのエンジンを搭載したモデルなんか見てみたいものです。
Buellの復活を祈ります。


出版物がすくないのもBuellの特徴。
今後集大成的なものが出版されるかもしれないが、現時点でBuell25年の歴史を知るにはこれが最良の選択。

「25 YEARS of Buell」


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