今まで乗ってきたオートバイの中で
カワサキのKR250という2サイクルエンジンの
レーサーレプリカを所有していた時期があります。
タンデムツインという独創的なパワーユニットは
カワサキのみが採用しており、81年までの黄金期を
知る人にとっては憧れのマシンだったのです。

当時はインターネットも無く、バイク屋の
重鎮的な常連さんに話を聞いたり、雑誌の隅っこに
載っている小さな記事を拝むくらいでした。



情報に飢えていた時代に、この本があったら
擦り切れるまで読みたおしていたに違いありません。

しかし、ネットが発達した現代でも、ここまでバリントンとKRに関して
掘り下げている記事や写真は、どこを探しても皆無です。

最近のMOTOGPで、MOTO2のクラスのマシンに
ダブル・スイングアームを採用したチームがあります。
ヤングマンであれば「凄いな!」と驚愕するかもしれません。
昔を知る小父様であれば「なんだ・・KR750に採用されてた技術を
今になって使うんか。」となるでしょう。
当時のカワサキは最先端の技術屋集団だったのです。

京都店 T.M