第2回:Adventure Riding Techniques
Category: バイク
ライテクという言葉は、今でこそすっかり多くのライダーの間まで浸透したものの、かつてはあまり一般的な言葉ではなかったのであります。H、Y戦争真っ只中で街中にバイクが溢れ、交差点ごとにバイク専用のスターティンググリッド……いや、停止線が設けられたころ、ライディングテクニックは特殊な場合を除いては人から教えられるものではなく、各自が経験を基に身につけていくものだったような気がするのです。ゆえに、ライディングテクニックをテーマにした本は地味なものが多く、雑誌の特集としても、モノクロページで扱われるケースが多かったのであります。しかし今は違います。ライテクを磨くことこそバイク乗りの永遠のテーマであり、週末ともなれば峠は頭に中でライテク本のページを捲りながら、理想のラインをトレースするライダーが急増! 趣味的バイクライフをライテクを会得することで満喫するクレバーなライダーが増えているのであります。
そんな時代に合わせて、当然ながらマーケットには様々なスタイルのライテク本が存在します。イラストや写真を駆使してのいわゆる教則本であります。しかし私が知りうる限り、今回ここで紹介する一冊ほど美しく、豊かな表現方法を用いたライテク本は他に見たことがないのであります。
この本はタイトル通り、オフロードというより道なき道を駆けるためのテクニックを、BMWのGSシリーズを用いて、シチュエイションに応じて解説するというもの。と、文字に書いてしまえば単純ではありますが、一度カバーを開けばこの一冊が単なるライテク本ではないことがすぐに理解していただけるでしょう。荒地や砂漠、沼地といった過酷な状況をいかに走破するか、というテクニックを身につけたい人はもちろんこの一冊を訳して読破するだけの価値は十分にあります。でも、私的にお薦めしたいのはライテク本というよりも1冊の写真集としての楽しみ方であります。そう、極端な話、ただ写真を追っていくだけでもかなり見ごたえのある内容なのであります。ましてや、もし貴方がGSの、いやBMWのオーナーであるならば、この一冊は貴方が愛車にボクサーツインを選んだことに対して、あらためて大きな満足度を感じさせてくれることでしょう。また、レイアウトの勉強という意味ではバイク関係にかかわらず、エディターやエディトリアルデザイナーも必見の一冊であります。
Yamahen
「Adventure Riding Techniques」
ハードカバー/W210×H280/カラー/英語/240p
税込価格 4,620円 (本体価格 4,400円)
そんな時代に合わせて、当然ながらマーケットには様々なスタイルのライテク本が存在します。イラストや写真を駆使してのいわゆる教則本であります。しかし私が知りうる限り、今回ここで紹介する一冊ほど美しく、豊かな表現方法を用いたライテク本は他に見たことがないのであります。
この本はタイトル通り、オフロードというより道なき道を駆けるためのテクニックを、BMWのGSシリーズを用いて、シチュエイションに応じて解説するというもの。と、文字に書いてしまえば単純ではありますが、一度カバーを開けばこの一冊が単なるライテク本ではないことがすぐに理解していただけるでしょう。荒地や砂漠、沼地といった過酷な状況をいかに走破するか、というテクニックを身につけたい人はもちろんこの一冊を訳して読破するだけの価値は十分にあります。でも、私的にお薦めしたいのはライテク本というよりも1冊の写真集としての楽しみ方であります。そう、極端な話、ただ写真を追っていくだけでもかなり見ごたえのある内容なのであります。ましてや、もし貴方がGSの、いやBMWのオーナーであるならば、この一冊は貴方が愛車にボクサーツインを選んだことに対して、あらためて大きな満足度を感じさせてくれることでしょう。また、レイアウトの勉強という意味ではバイク関係にかかわらず、エディターやエディトリアルデザイナーも必見の一冊であります。
Yamahen
「Adventure Riding Techniques」
ハードカバー/W210×H280/カラー/英語/240p
税込価格 4,620円 (本体価格 4,400円)