今回もヒルクライムについて。

グループBラリーカーやF3000といった退役コンペティションカー
その受皿としてヒルクライムがある、とは前回お話しましたが
そういったかつての第一線級のクルマを
しまい込んでただ磨いているのではなく
全開で走れるレーシングコンディションに維持するには
高価な消耗部品の定期交換等
手間とお金がかかることはいうまでもありません。

自己所有のレースカーを自己資金でメインテナンスし
年に何回か本気の趣味として走らせる

なまじの情熱と経済力では成しえない高尚なものを感じませんか?

それが観衆から各ドライバーへの尊敬の念となり、
この競技が永く続けられ、さらに
こういったDVDが生まれる原動力となっているように思います。

前出のグループBラリーカーのなかには
元ワークスカーといったヒストリーを持つものも少なくありませんが
そういったスペシャルカーゆえの特殊パーツの入手は
相応の経済力と情熱を以ってしても成しえない場合があるようです。
例えば
ランチア・デルタS4。
過給器を直列2丁掛けした4WDの怪物ですが
スーパーチャージャーの維持、入手に問題があるようです。
というのも
ヒルクライムを走っている常連デルタS4は何台かいますが
多くは、保守の難しいスーパーチャージャーを殺し、
トルク特性よりパワー優先、
「ターボオンリー」で走っているようなのです。

エンジンルームの映像があったわけではありませんが
スーパーチャージャーの「音」を出している車両は1台のみ(!)
そのクルマとオーナーは特別な敬意を払われているようで
このDVDシリーズのデモ映像のラストを
その特徴的なサウンドとともに飾っています。

そのデモ映像が見られるのがこちら

Best of the Best 2008


語りたいことはまだまだあります、ぜひ東京店へ。
ご来店お待ちしております。

東京店 T.K.