「ダットサンの忘れえぬ七人」




『ダットサンの忘れえぬ七人』なる本を読んでおります。
タイトルに”ダットサン”とあるくらいなので
ダットサンを中心とした方々のお話ではあるのですが、
正直、日本工業黎明期史を読んでいる気分です。

まだ鮎川義介さんまでしか読んでいませんが、
夜明け前の暗闇の中で、四苦八苦しながら流れている小川が
寄り合わさって大きな流れになる様子が思い描かれ
わくわくしながら読み進めております。

こういう真面目にコツコツと日本工業の礎を
築かれていった方々のお話を読んでいますと、
基礎となるべき自動車工業が欧米に大負けしている状況下で
「国産飛行機を作るんだ!」と言って、
本当に作ってしまった中島知久平さんの
むちゃっぷりがよく分かります。
とりあえず、『ダットサンの忘れえぬ七人』を読み終わったら
『歴史のなかの中島飛行機』を読み返して
そのむちゃっぷりをより深く味わおうと思います。

歴史のなかの中島飛行機


そしてたぶんきっと、この2冊を読んでしまうと
気になってしまうのが『クルマが先か? ヒコーキが先か?』シリーズ...。
前回『歴史のなかの中島飛行機』を読み終わった後は
なんとか堪えたんですけど、今回は無理そうです。
ここ半年ほど書籍係数カットに励んできたというのに...(苦笑)。


本店スタッフ A.N