最近70年代が人気です。

まあ、70年代の音楽、映画、クルマが人気なのは
今に始まったことではありません。
あの時代特有の「濃い味」はクセになります。

この映画もそんな70年代テイストの濃い一品、
その昔、深夜に東京12チャンネルで覧になった方も多いと思います。

Vanishing Point


この時代らしく、カーアクション映画というよりは
ロードムービーとしての色合いが濃く、
「イージーライダー」的反体制と虚無感で
見るものを鬱々とさせてくれます。
70年代アメリカン・ニューシネマとはそーゆーモノです。

この映画が一部で名作と呼ばれているのは
やはりカーチェイスのリアルな迫力。
現代のようなCG技術などまだない時代、
ローテクな人の手によるスタントは
スピードや質感をよりリアルに感じさせ、
ざらついた画面や乾いた空気感、
巧みなカメラ・アングルがそれに拍車をかけます。

音楽、風俗、思想をはじめ、すべてが70年代を体現した
好きな人にはたまらないカルト・ムービーといえるでしょう。

その他にも、監督が若い頃のスピルバーグというだけで、
あの「激突」とは何の関係もないロードムービー「続・激突 カージャック」
(個人的には激突よりこちらの方が好き)や、
何も考えずに楽しめる、王道カーアクション「トランザム7000」など、
一度はまると抜けられない70年代A級未満映画をご用意しています。

是非一度ご賞味ください。

本店 A.S.