Motorcycle-engined Racing Cars タイトルのとおり、オートバイ用のエンジンを積んだレーシングカーの本である。
 この、けっこう狂暴なマシンの活躍の舞台は、欧州で人気のある公道レース。最高峰は各国のヒルクライム選手権あたりだろうか。書名に“How-to-Build”と冠するように、どうやって造るかに重点を置き、詳しく書かれている。
 オートバイ用エンジンにもいろんな形式があるが、ここでは並列4気筒を推奨している。エンジンのリストには、各社の600ccスーパースポーツや、1000〜1400ccのスポーツモデルが載っている。レーシングサイドカー(ニーラー)のエンジンが、2スト/4ストを問わず、並列4気筒が主流だったのと同じく、スペースユーティリティに優れているからだろう。

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