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商品名:　[25255] Facel Vega Grand Luxe Sportif

ハードカバー／W250×H310／モノクロ・カラー／英語／312p

税込価格 48,300円ポイント：1932pt (4%) ご利用方法

フランスで1954年から1964年まで11年間だけFacel Vegaという自動車メーカーがあった。このメーカーの創業者ジャン・ダニノスは既に実業家であり、地元でも有名なプレーボーイだった。彼は自分の金属加工会社の技術を生かして自動車ボディを製造し、自分の納得するモデルを生み出していった。ボディデザインは、お洒落で、流麗で、ボディラインに矛盾がなく高級だった。殆どが2ドアハード・トップかコンバーチブルの形状であり、二人乗りを意識し女性を乗せてどこかへ出掛けるための道具としか思えなかった。そう、彼の思惑は“女性そのもの”だったのだ。初期の頃、エンジンはフランスのシトロエンやシムカだったがイギリスのベントレーを搭載したものもあった。最も成功したHK500ややFACEL?は、なんとクライスラーの4500ccを搭載していた。1960年にメルセデス190SLに対抗して小型のFACELLIAが作られたが、エンジン・トラブルが多発し財務上の問題に発展し、ジャン・ダニノスは辞任に追い込まれた。これが元でオースチン・ヒーレーのエンジン2800ccのFACEL6などもあったが会社を救うには遅過ぎ、同社は消滅した。この本には、創業者ジャン・ダニノスのインタビューがユーモアと控えめなセンス良い表現で書かれている。第二次世界大戦後のフランス反アメリカンで、英語が話せてもフランス語で返事をするぐらい気位が高いのに、アメリカ製のV8を載せた車を作っていたことがなんとも面白い。性能でもなく、利便性でもなく、エコでもなく、最高の男の道具として・・・・その感性は永遠に記憶に残るだろう。パブロ・ピカソ、エバー・ガードナー、トニー・カーティス、ディーン・マーチン、モーリス・トランティニアンなど、癖のある著名人たちに愛され続けた歴史。そして、無冠の帝王スターリング・モスまでオーナーだったことは、性能もさることながら他の車にない魅力があったのだろう。世界1000部限定の豪華ケース入りの本書には、類稀なる同社の軌跡が余すところなく記録されている。お洒落に、豪華に、流麗に・・・。
MartinBuckley 著
Palawan Press Ltd 刊

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